毎日「最強メニュー」をこなしているMWの皆さんこんにちは!パリのMEGUMIです。
前回は「え!?」なフランス人の食習慣をお届けいたしましたが、本日は引き続き歴史深いフランスの食の中から「肉」事情です。 フランスは日本と比べれば狩猟民族ですし、「肉食の歴史」は長いです。(**歴史が長い分話内容も長いので2編に分けることにいたしました。)
現在でこそ、皆さんがフランスを訪れてもスーパーマーケットへ行けば日本と同じように「肉売り場」があったり、野菜売り場があったり、という光景がありますが、それでも尚、フランスは「市場」文化なので、毎週1回か2回、自分の家の近所に建つ「市場」へ野菜、果物、チーズ、パン、卵、肉、魚などを買出しへ行くのが通常です。
市場は地区毎に特色、価格帯がありますが、まず、日本人に「解りづらい」のは「肉」を買うときに「観て肉の部位がわからない」「この肉の食べ方が解らない」のです。 日本では肉やさん、スーパーで大体「薄切り肉」「ひき肉」「カレー用」「シチュー用」などと親切に書かれていて「とんかつ用」「ステーキ用」など、親切な表記のお陰で買い手が迷う事などありません。
それでもフランス人にとってはフランスは肉文化なので、「何の肉をどうやって食べるか?」については、日本人が「米は新潟のコシヒカリ種が好きで柔らかめに炊きたい」とか「味噌汁はかならずあわせ味噌が好きで具は豆腐とわかめ」と各自好みをもっているのと同じで「今日は俺は○○の肉をこういう風に食いてぇ」と一家の主が言えば「はいはい」と奥方は肉屋、市場へ指定のお肉を買いに行くのです。 その店、市場には見事な肉の塊がドーンと据え置かれていて、それぞれにキロ単位の価格が表記されているだけです。 店によっては鶏丸ごと、うさぎ丸ごとが転がっています。 どうすればいいのでしょうか? 羊の脳みそがゴローンとおかれていたりしても、「え!これ、食べるの?」と、そういえば、、と思い浮かぶのは「ハンニバル」の映画のシーンで人間の脳みそ食べてたな、、ぐらいしか思いだしません。
(本来もっと正確に言うと、肉屋でも「牛肉専門店」「鶏、鴨専門店」「馬肉専門店」「ユダヤ教のお祈り済み食肉専門店」など肉屋も細分化されています。)
話がそれました。。
肉の消費が減ってるのと同時に「肉の加工品」の消費はあがっています。 ハム、ソーセージ、ナゲットなどです。 肥満の要因は「肉」だけではなく、甘いソーダ、お菓子、など様々なものがありますが、ここでは食肉について話をすすめましょう。
手軽で簡単で安いすぐに食べられるもの。 チキンナゲット、ソーセージ、ハム、全てのパッケージ製品は買ったらすぐに開けてそのまま食べられるものです。 MWの皆さんは既に理解をされていると思いますが、大量消費されるこれらの食品は「コスト」を抑えるために「本物ではない食材」「美味しく感じさせる調味料、保存料、増粘剤、」などが多用されているのです。 故に体内での代謝がうまく出来ず、体内に残留し、やがて「体内ドブ化」へと向かうのです。
肉は身体を作るのに必要な栄養素が含まれているので他の食品同様「節度を持って食する」身体作りには欠かせない栄養です。 食べる回数がたとえ少なくなったとしても「いい品質」の物を選び「最適な調理方法」で美味しく食べると心も身体も大満足です。
焼く、煮る、グリルする、煮込むなど調理法によって部位を選べるフランスは肉屋ではその牛の生産地、生産者、そして「どんな飼育肥料を食べているか?」がきちんと管理されていて、ラベルがついています。MWの選ぶバター同様「グラスフェッド」を証明する「Bleu Blanc Coeur」が添付されていて、麻、スプラウト、羽団扇豆(日本語名では、はうちまめ、またはルピン大豆)など管理された土地で育てられている牧草を食べて放牧飼育されている牛なので品質管理がされていて化学薬品ホルモン剤、抗生物質を含んでいない食肉である事が国で保証されています。
日本はおいしい「和牛」が世界的に有名なので、食卓に「肉」が上る回数もそこそこあるとは思いますが、これからも皆で良い筋肉を良い肉で!をモットーに良いお肉を消費していきましょう!
「体内ドブ化阻止作戦」としてMWの第一歩である「味覚を整える」「美味しい、と判断できるように味わう」習慣づけ。
第二段後編では実際の肉はどんなものがあるのか?ご覧いただきましょう!