肉食べよう フランス肉事情後編

  • 2017年3月16日
  • Diet
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身体が欲しいものを食べる

前回フランスで肉消費の低下と肥満についてお話しましたが、今回はお店でどんな風に販売されているのか?「フランスの肉消費どこへ向かってるか?」についてお話いたします。

世界のトレンドに洩れず、フランスも「赤身の肉は食べなくてもいいのよ」とカリフォルニア住人を意識するような意見がとりわけ若い年代と「おしゃれな人達」に言われて久しいのですが、ここはフランス美食の国、なによりも「おいしい」が優先の国なので、真っ向から「肉はこうして食べるんだ」と言うムーブメントがあるのがおフランスらしいです。 しかも、【食肉界の王様】がご意見番として色々なメディアに登場して「肉がどれほどに美味しいものであるか」を日々伝道師のごとく語っています。

日本の恵比寿にも店を開き、今北京へも出店準備中と「世界展開の肉屋」「Hugo DESNOYER ユーゴ・デノワイエ」氏の登場です。 彼が細かく肉の種類、食べ方、料理の仕方、見分け方を熱く語り、メディアに力強く語っています。 またパリにもほぼ同時期に2店舗「Bar à Viande」(肉を味わうバー)を出店。 このバーの役割はフランス人でも昨今自分で肉を裁いて料理をすることが少なくなった世代へ「これだけのことで肉が美味しく食べられて栄養素も充分」という事を体現して、味見をできるスペースを造ったのです。 しかも、ここのバーでは「肉と一緒に食べるとよい野菜」のサイドディッシュで野菜が多く、玉ねぎ丸ごとローストしたもの、サラダ、キノコ、もシンプルなドレッシング(レモン、オリーヴオイル、塩、胡椒)で野菜のアルカリ性、肉の酸性をうまく一緒に食べて調和するメニューになっています。 個人的にはこのお店では生肉の「タルタル」を食べましたが(羊、牛、子牛3種)大変美味しかったです。

フランス語のみですが、イラストもきれいなので参考までにリンクを紹介しておきます。http://www.hugodesnoyer.com/fr/

このお肉屋さんでは牛、豚、羊、子牛、鶏、鴨、七面鳥、うずら、など多種の肉を取り扱いをしていて、それぞれの肉、部位にみあった料理方法も紹介されています。YOUTUBEでビデオもみることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=6EfYxhbcx0I

 

このトピックの最初の写真にあるように肉の部位によって「価格、調理法」が異なるので、それだけ消費者側は選択がることを誌って欲しい、一番見合った食べ方も知ってほしい。というのがデノワイエ氏の狙いだと思います。 日本では「牛丸ごと」売っているお店は少ないと思うのですが、高稲家には「牛タン」が出てきていたので、きっと「牛のほっぺたの肉ください」とか「牛の舌ください」とオーダーできるところも多いのかもしれないですね。

肉は正統派「蛋白質」それなのに、敬遠されている昨今、ここは「誤解」を解いていこうとフランスの精肉業者、生産者は今様々なアプローチをしています。またパリなどの都市では日本食、韓国食、などアジアの料理は「ヘルシー志向」というイメージが一致してアジアンスーパーなどでは「薄切り肉」「ひき肉」が販売されるようになりました。

**フランスでは一般的に「ひき肉」はほとんど無かったのですが、この数年でスーパーで「牛肉のみ」ですが挽肉が流通するようになりました。(*合い挽きとか鶏の挽肉はまだ一般のスーパーでは購入できないんです。)

このように昔と比べるとフランスの肉の販売方法も「塊肉」から「挽肉」まだまだ「薄切り肉」はさすがにほぼありませんが。 時代のニーズに合わせ、形状など変化しているものの、肉消費全体が下がっているのは一番の原因は「高い」という価格の問題のようです。

それにしてもこの厚み、これだけ厚みがあると焼き方で食感に違いがでますね。
それにしてもこの厚み、これだけ厚みがあると焼き方で食感に違いがでますね。

というのも、日本と比べればそれでもフランス人の肉の個人消費量1週間で一人当たり約平均1.5キロだそうです。 うーん、私個人の見解ではこれは相当多い。これだけの分量食べるとなるとそりゃ価格問題深刻です。 毎週高稲氏は「ケバブ」何キロぐらい食べているのでしょう? 

尚、フランス及びヨーロッパ、南米でも「肉」の付け合せトップは「フライドポテト」です。そのほか「米」も定番です。  これは肉の蛋白質を体内に取り込むときに「米などのシリアル」を一緒に食べると栄養と消化吸収の上で両素材で補える事からお米と肉良い組み合わせとして推奨されています。 またソースがある場合お米と一緒だとソースを余さず食べられる。という意味ですね。

MWの間でいわれているDon’t think, Feel の精神でご自身で感じてみて欲しい事があります、マッスルウォッチャーの基本で「味覚を整える」がありますが、「味覚を整える」とどうなるのでしたでしょうか?? 

正解は「身体が必要と思うものをおいしいと感じる」様になるのです。 肉もいつも同じではなく、時々「今回は煮込みで食べてみようかな」とか「今日は骨付きを焼こう」とか、変化をつけて食べていくとそのときによって「あぁ今日はこういうの食べたい感じだな。という引き出しが拡がります。

自分の身体の状態をしっかりと自分でわかるようになると「あ、今この栄養素必要なんだな」と、そこまでわかれば上級者!  「あ、今日はあれが食べたいな」という自然な身体のニーズはほぼ、必要な要素を反映しているはず。です。

年齢を経て、「好みが変わったかな」という時は「身体が変わってきた」と言えるでしょう。

MWの皆さんの食卓の写真ではワインを飲まれている方多いな、と感じましたがワインベースのソース、クックパッドにも作り方が沢山でていますし、是非「今夜は肉とワイン」というお食事時々やってみてください。

家庭で自炊をしてるとどうしても購入する食材は決まってくることが多いです。 そんな場合時々外食をして「これは普段食べないなぁ」という物を注文してみると、気に入ったら「あぁこういう食べ方もあったか」と、新たに自炊のメニューにエントリーをしても良いし、もしくは定期的にそれを食べに行くというイベント的な要素にしても良いでしょう。 皆さんも自分が「あ、これは自分には合わない」という食材があると思います。 その食材ももしかしたら将来「食べて欲しい」と身体が信号を送ってくる可能性はゼロではありません。 常に色々な食材を少しずつ食べてみて、「あぁ、これはすごく良かった」とか「うーん今ひとつ自分には消化が難しい」とか常日頃ノートをしておくと、自分の身体のトレンドマークにもなります。

運動をしながら必要な栄養をを必ず摂取する。しかも食べるときには「おいしい」と思ってしっかりと食べる。運動の正確なフォームを覚えるのと同じぐらい食材を正しく食べていく事にも気を配れるようになりたいものです。

以上です!

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